乙川優三郎の作品一覧

作品数 65 件
二十五年後の読書

二十五年後の読書

新潮社(2018年10月31日)人生の半ばを過ぎてなお、人は何かを追い求め、挑み続ける。書下ろし(12月刊)と連続刊行、著者の原点と歳月を綴る記念碑的長篇。
ロゴスの市 (徳間文庫)

ロゴスの市 (徳間文庫)

徳間書店(2018年10月05日)「肺がこんなきれいな空気で満たされた恋愛小説、初めて読んだ気がする」と書評家・温水ゆかりさんが絶賛した 傑作恋愛小説! 昭和55年、弘之と悠子は、大学のキャンバスで出会う。その後、翻訳家と同時通訳として、二人は闘い、愛し合い、そしてすれ違う。数十年の歳月をかけて、切なく通い合う男と女。運命は苛酷で、哀しくやさしい。異なる言語を翻訳す...
太陽は気を失う (文春文庫)

太陽は気を失う (文春文庫)

文藝春秋(2018年09月04日)一人暮らしの老母を見舞いに来た海沿いの実家で激しい地震に見舞われ、ようやく逃れた主人公が考えたこと――表題作など十四編収録。
ある日 失わずにすむもの (文芸書)

ある日 失わずにすむもの (文芸書)

徳間書店(2018年08月01日)遠からず世界を襲うかもしれない不幸。そのとき、人々はどのように旅立ち、何を失うことになるのか。ようやく築いた生活とジャズの夢を奪われるマーキス(アメリカ)。大切な人生の仲間と自負を失うワイン農家のホセ(スペイン)。銃をとり、人買いの手から娼婦の妹を守るマルコ(フィリピン)。北米、ヨーロッパ、アジア、日本を舞台に、市井の人々の決断と残...
R.S.ヴィラセニョール

R.S.ヴィラセニョール

新潮社(2017年03月30日)フィリピンの流儀を通した父はかつての日本人に近かったのかもしれない。レイ・市東・ヴィラセニョールは房総半島に染色工房を構え、成果をあげかけていた。その矢先、父は病身をおして独りフィリピンへの一時帰国を望む。運命を狂わされ、独裁政権から逃れてきた父を駆り立てるものは何か。現代琳派に共鳴しつつ、母の国の伝統に立ち向かう娘のめざすところと...
トワイライト・シャッフル (新潮文庫)

トワイライト・シャッフル (新潮文庫)

新潮社(2016年12月23日)房総半島の海辺にある小さな街で生きる居場所を探し立ちつくす男と女。元海女、異国の女、新築に独り暮らす主婦、孤独なジャズピアニスト。離婚後に癌を発症した女は自分で自分を取り戻す覚悟を決め、ヌードモデルのアルバイトを始めた郵便局の女は、夜の街を疾走する……。しがらみ、未練、思うようにならない人生。それでも人には、一瞬の輝きが訪れる。珠玉...
文学2016 (文学選集)

文学2016 (文学選集)

講談社(2016年04月21日)日本文藝家協会が毎年編んで読者に贈る年間傑作短編アンソロジー。2015年一年間に文芸誌などの媒体に発表された全短編の中から20篇を厳選。ベテラン作家から新鋭作家まで、多彩な書き手による注目作、意欲作を選び出し、この一冊で2015年の日本文学を一望できる珠玉の短篇名作選です。 収録作品 「鉢かづき」 青山七恵、 「秘宝館 」  ...
脊梁山脈 (新潮文庫)

脊梁山脈 (新潮文庫)

新潮社(2015年12月23日)上海留学中に応召し、日本へ復員する列車の中で、矢田部は偶然出会った小椋に窮地を救われる。復員後、その恩人を探す途次、男が木地師であることを知った矢田部は、信州や東北の深山に分け入る。彼らは俗世間から離れ、独自の文化を築いていた。山間を旅するうち、矢田部は二人の女性に心を惹かれ、戦争で失われた生の実感を取り戻していく……。絶賛を浴びた...
ロゴスの市 (文芸書)

ロゴスの市 (文芸書)

徳間書店(2015年11月10日)至福の読書時間を約束します。乙川文学の新しい姿がここに! 昭和55年、弘之と悠子は、大学のキャンバスで出会う。翻訳家と同時通訳として言葉の海に漂い、二人は闘い、愛し合い、そしてすれ違う。数十年の歳月をかけて、切なく通い会う男と女。運命は苛酷で、哀しくやさしい。異なる言語を日本語に翻訳するせめぎ合い、そして、男と女の意表をつく、”ある...
太陽は気を失う

太陽は気を失う

文藝春秋(2015年07月06日)太陽が気絶したら、人間はどんな言い訳をするのか器用には生きることができなかったが、懸命に生きた男と女たち。その人生の最終カーブを端正な筆致で切り取った珠玉の現代短篇集。
喜知次 (徳間文庫)

喜知次 (徳間文庫)

徳間書店(2015年06月05日)菊枕は頭痛持ちにきくというので先祖が植えた菊が咲き、花を摘み始める頃、妹ができた。日野小太郎は五百石の祐筆の嫡男だ。赤い頬の妹を”喜知次”と呼んだ。友人の牛尾台助の父は郡方で、百姓の動き不穏のため、帰宅が遅い。少年の日々に陰を落とすのは、権力を巡る派閥闘争だった。幼なじみの鈴木猪平の父親が暗殺される。武士として藩政改革に目覚めた小太...
トワイライト・シャッフル

トワイライト・シャッフル

新潮社(2014年06月20日)歓楽の灯りが海辺を染める頃、ありえたかもしれない自分を想う。『脊梁山脈』で「戦後」を描き、大佛賞に輝いた著者の「現代」小説。宝石のような時間もあった。窮屈な現実にも追われた。まだ思い出に生きる齢でもないが、やり直せないところまで来てしまったのか。房総半島の街で自己を見失いかけ、時に夢を見、あがく、元海女、落魄したジャズピアニスト、旅...
がんこ長屋: 人情時代小説傑作選 (新潮文庫)

がんこ長屋: 人情時代小説傑作選 (新潮文庫)

新潮社(2013年09月28日)蕎麦切りの名人だったおそのは 不貞を疑われ追い出されて(「蕎麦切りおその」)。陶芸に目覚めた中年男の選んだ余生とは(「柴の家」)。女太夫が惚れた乞食侍はやがて花火造りに勤しむが(「火術師」)。想いを寄せる下駄屋の倅は彼女の気持ちに気づいてくれず(「下駄屋おけい」)。葛藤の末、己の作った草鞋が朗報を運んできた(「武家草鞋」)。日本一の...
麗しき花実 (朝日文庫)

麗しき花実 (朝日文庫)試し読み

朝日新聞出版(2013年05月08日)【文学/日本文学小説】江戸で一人、女蒔絵師として原羊遊斎に師事する理野。彼女は、女の情念を込めた、この世に一つとない蒔絵を完成させるために、人生の全てを蒔絵に注ぐが……。実在の人物を織り交ぜながら、女性のやるせない恋心を描く、『さざなみ情話』(2007年)以来の長編小説。
脊梁山脈

脊梁山脈

新潮社(2013年04月01日)23歳の終戦、いかに生き直すか。直木賞受賞作『生きる』から十年、著者初の現代小説。福島県費生として上海の東亜同文書院に学び、現地入営した矢田部信幸。七年ぶりに戻った祖国は灰燼に帰していた。復員列車で助けられた男をたずね、深山を巡るうち、木工に魅せられ、その源流とこの国のなりたち、暮らしのありようを辿ってゆく。戦争の爪痕、男女の機微、...
逍遥の季節 (新潮文庫)

逍遥の季節 (新潮文庫)

新潮社(2012年02月27日)早くに両親を失い、同じような出生の二人は、幼い頃から互いを支え合ってきた。紗代乃は活花、藤枝は踊りを生き甲斐にして。だが、いつしか二人は、一人の男に翻弄されていた(表題作)。子を置いて離縁し、糸染に身を捧げる萌に所帯を持とうと言い寄る男が現れる(「秋草風」)。三絃、画工、根付、髪結…。人並みの幸福には縁遠くても、芸をたのみに生きる江...
闇の華たち (文春文庫)

闇の華たち (文春文庫)

文藝春秋(2011年12月06日)計らずも友の仇討ちを果たした侍の胸中を描く「花映る」ほか、苛烈な運命にも屈しない人々の高潔な魂を鮮やかに描く6つの物語