庄野潤三の作品一覧

作品数 52 件
明夫と良二 (講談社文芸文庫)

明夫と良二 (講談社文芸文庫)

講談社(2019年02月09日)磊落な浪人生の兄と、気立ての優しい中学生の弟。 男の子二人のおかしみに満ちたやりとりを見守る姉は、間もなく嫁いでゆく。 自然に囲まれた丘の上の一軒家に暮らす作家一家の何気ない一瞬に焼き付けられた、はかなく移ろいゆく幸福なひととき--。 著者没後10年。人生の喜び、そしてあわれを透徹したまなざしでとらえた家族小説の傑作、初文庫化。
水の都 (P+D BOOKS)

水の都 (P+D BOOKS)

小学館(2018年11月08日)大阪商人の“市井文化と歴史”を描いた秀作 熟年主人公の「私」は大阪府出身ながら生家は郊外にあり、家庭を持ってからは東京暮らしとあって、大阪の街について、実はよく知らない。そこで「私」は妻の従弟にあたる「悦郎さん」に会い、昔日の大阪を語って貰おうと会いに出かける。 明治・大正・昭和の3代にわたる大阪商人の日常を丹念に聞き取るこ...
群像短篇名作選 1946~1969 (講談社文芸文庫)

群像短篇名作選 1946~1969 (講談社文芸文庫)

講談社(2018年03月11日)1946年10月号を創刊号とし、2016年10月号で創刊70年を迎えた文芸誌「群像」。 創刊70周年記念に永久保存版と銘打って発売された号には戦後を代表する短篇として54作品が収録され大きな話題を呼び、即完売となった。このたびそれを文庫三分冊とし、さらに多くの読者にお届けいたします。第一弾は敗戦直後から60年安保、高度成長期にいたる...
前途 (P+D BOOKS)

前途 (P+D BOOKS)試し読み

小学館(2017年06月06日)学徒出陣が目前の九大生を描いた自伝的作品 太平洋戦争の最中、昭和18年、九州大学に通う文学青年たちには深い交わりがあった。 文学的揺籃期における恩師・伊東静雄(詩人)から受けた薫陶、そして、学生仲間(島尾敏雄がモデルの小高、森道男がモデルの室、林富士馬がモデルの木谷)との交流が描かれている。 遼史を読み、東洋史の学問にも励...
星に願いを (講談社文芸文庫)

星に願いを (講談社文芸文庫)

講談社(2016年08月11日)ブルームーン(六月十五日)。 妻は庭のブルームーンの咲いたのを三つ切って来て、書斎のサイドテーブルに活ける。―― 山の上の家で、たんたんとした穏やかな日常。 子供も成長し、二人きりの老夫婦に、時はゆったりと流れてゆく。 晩年の庄野作品の豊かさと温もりを味わえる上質の文学。
鳥の水浴び (講談社文芸文庫)

鳥の水浴び (講談社文芸文庫)

講談社(2015年03月11日)名作『夕べの雲』から三十五年。 時は流れ、丘陵の家は、夫婦二人だけになった。 静かで何の変哲もない日常の風景。 そこに、小さな楽しみと穏やかな時が繰り返される。 暮らしは、陽だまりのような「小さな物語」だ。 庄野文学の終点に向かう確かな眼差しが、ふっと心を温める。 読者待望の、美しくもすがすがしい長篇小説。
親子の時間

親子の時間

夏葉社(2014年07月25日)
ザボンの花 (講談社文芸文庫)

ザボンの花 (講談社文芸文庫)

講談社(2014年04月11日)生活を愛し慈しみ、多くの人の心をつかんだ庄野文学の「家庭小説」の始まりであり、のちに名作『夕べの雲』に発展していく長篇小説。
続・酔っぱらい読本 (講談社文芸文庫)

続・酔っぱらい読本 (講談社文芸文庫)

講談社(2013年01月11日)酒が織りなすアンソロジー『酔っぱらい読本』文庫第二弾。永井龍男・北杜夫・星新一・小林秀雄・萩原朔太郎・梅崎春生・庄野潤三・獅子文六・中野重治・木山捷平・坂口謹一郎・井上光晴・田村隆一・伊藤整・加太こうじ・瀬戸内晴美・野坂昭如・長部日出雄・古今亭志ん生・開高健・小松左京のエッセイ・詩・落語に加え、佐々木侃司のイラストレポート「私の酒歴...
陽気なクラウン・オフィス・ロウ (講談社文芸文庫)

陽気なクラウン・オフィス・ロウ (講談社文芸文庫)

講談社(2011年12月10日)英国の名文家として知られ、今もなお読み継がれているチャールズ・ラム(1775〜1834)をこよなく愛した著者がロンドンを中心にラムゆかりの地を訪れた旅行記。時代を超えた瞑想がラムへの深い想いを伝え、英国の食文化や店内の鮮やかな描写、華やかなる舞台、夫人とのなにげない散歩が我々を旅へと誘ってくれる。豊かな時間の流れは滞在記を香り高い「...
大阪文学名作選 (講談社文芸文庫)

大阪文学名作選 (講談社文芸文庫)

講談社(2011年11月11日)西鶴、近松から脈々と連なる大阪文学は、ユーモアの陰に鋭い批評性を秘め、色と欲に翻弄される愛しき人の世をリアルに描く。川端康成「十六歳の日記」、折口信夫「身毒丸」、宇野浩二「子の来歴」、武田麟太郎「井原西鶴」、織田作之助「木の都」、庄野潤三「相客」、河野多惠子「みち潮」、野坂昭如「浣腸とマリア」、小野十三郎「大阪」(抄)、山崎豊子「船...
第三の新人名作選 (講談社文芸文庫)

第三の新人名作選 (講談社文芸文庫)

講談社(2011年08月11日)近代文学でもっとも人気も実力もある「第三の新人」。その魅力的短篇選。
逸見小学校

逸見小学校

新潮社(2011年07月01日)終戦の年の春、五つの海軍部隊が、赴任地に配備される前に横須賀の逸見小学校に集まり、日々を共にした。高角砲隊の隊長・千野もその中の一人だった-。戦時に訪れた静かな時間の中に解き放たれた兵士たちの、一ヶ月のドラマ。
野鴨 (講談社文芸文庫)

野鴨 (講談社文芸文庫)

講談社(2011年02月11日)丘の上に住む作家一家。息子達は高校生大学生になり、嫁いだ娘も赤ん坊を背負ってしばしばやってくる。ある時から作家は机の前に視点を定め、外に向いては木、花、野鳥など身近な自然の日々の移ろいを、内では、家族に生起する悲喜交々の小事件を、揺るぎない観察眼と無限の愛情を以て、時の流れの中に描き留めた。名作『夕べの雲』『絵合せ』に続く充実期の作...
野菜讃歌 (講談社文芸文庫)

野菜讃歌 (講談社文芸文庫)

講談社(2010年01月08日)丘の上の家に移り住んで幾十年が経ち、"禿山"だった庭には木々や草花が育ち、鳥達が訪れる。巣立った子供や身近な人々の間を手作りや到来の品が行き交い、礼状に温かく心が通い合う。「野菜が好き」と語り出す食べ物の話、父母や師友への追懐、自作の周辺等、繰り返しとみえてその実同じではあり得ない日常を、細やかな観察眼と掌で撫でさする慈しみを以て描...
山田さんの鈴虫 (文春文庫)

山田さんの鈴虫 (文春文庫)

文藝春秋(2007年10月01日)今日も私は、庭の木に括りつけたかごの牛脂をつつきに来る四十雀を部屋の中から眺めている-バラの花は例年のように蕾をつけ、鈴虫は「お帰りなさい」と夫婦を迎え、子や孫たちの便りがほほ笑みを運び込む。季節のめぐりのなかで変わらずに続く、老夫婦ふたりの静かで喜びに満ちた日々を描いた傑作長篇小説。
戦後占領期短篇小説コレクション 5 1950年 (5)

戦後占領期短篇小説コレクション 5 1950年 (5)

藤原書店(2007年07月18日)敗戦から一九五二年にいたるこの未曾有の時期に、文学にたずさわるものたちは何を描き、何を見ていたか。何をとらえ、何をとらえそこねたのだろうか。小説はその時代に生きたひとびとの言葉と緊密な関係を結んでいる。きびしい制約のなかで書かれた短篇小説を通して戦後占領期をあらためて検証し、いまの私たちを問い返すため、ここに「戦後占領期短篇小説コレ...
愛撫・静物 庄野潤三初期作品集 (講談社文芸文庫)

愛撫・静物 庄野潤三初期作品集 (講談社文芸文庫)

講談社(2007年07月11日)妻の小さな過去の秘密を執拗に問い質す夫と、夫の影の如き存在になってしまった自分を心許なく思う妻。結婚三年目の若い夫婦の心理の翳りを瑞々しく鮮烈に描いた「愛撫」。幼い子供達との牧歌的な生活のディテールを繊細な手付きで切り取りつつ、人生の光陰を一幅の絵に定着させた「静物」。実質的な文壇へのデビュー作「愛撫」から、出世作「静物」まで、庄野...