コンカッション (小学館文庫)

(みんなの評価)

内容

米国で今一番スキャンダラスな映画の原作!

戦火のナイジェリアに生まれ、アメリカに渡り監察医となったベネット・オマルは、ある時NFLの元スター選手マイク・ウェブスターの脳を司法解剖する。マイクは引退後に異常行動を取るようになり、破産、離婚。ホームレス同然となり、心筋梗塞で死亡した。
オマルはマイクの脳に、ある異常を発見する。実は異常行動を起こして死んだ選手は彼だけでなく、その選手たちの脳にも同じ症状が見られたのだ。オマルは激しいタックルを繰り返すことが原因と結論づけて論文を発表するが、NFLは彼の主張を受け入れず、逆に彼に圧力をかけはじめるーー
約6000人の選手がNFLを告訴し、オバマ大統領が「自分に息子がいたらフットボールのプレーを許可しない」と発言するなどアメリカ全土を巻き込むことになったアメフット脳震盪スキャンダル。その裏側と、選手の命を守るためにたった一人で巨大組織NFLに立ち向かった医師を描いた衝撃の実話。
ウィル・スミス主演の映画は制作中からNFLとの軋轢が報じられ、2016年の「白すぎるオスカー」の犠牲になったと言われる、アメリカで最もスキャンダラスな映画の原作がいよいよ日本上陸!

【編集担当からのおすすめ情報】
「2年連続で演技賞に一人も有色人種がノミネートされていない」ことを理由に、多くのハリウッド関係者が欠席を表明したことが世界中に報じられた2016年アカデミー授賞式ボイコット問題。実は映画「コンカッション」の主演俳優ウィル・スミスも演技を高く評価され、オスカーを有力視されていたにも関わらず、今回は落選。スミスも「白すぎるオスカー」の犠牲となったという見方もあり、その後、スミス夫妻は授賞式ボイコットを表明するという顛末がありました。
本作の文中にも、主張が無視され落胆するオマルに対し、「君が白人だったら状況は違っていた」と仲間に言われるシーンがたびたび登場し、今なお解決することのないアメリカの人種差別の現実について考えさせられます。
また映画製作中には製作側とNFLとの軋轢が報じられるなど、スキャンダラスな要素をたくさん含んだ本作ですが、その中でもアフリカ移民である主人公が「アメリカの正義」を体現していく姿は感動的です。
スポーツものであり、医療ものであり、一人の男の成長を描いた一気読み必至のノンフィクションです。ぜひ読んでみてください!

詳細情報

  • 出版社小学館
  • ページ数445
  • 発売日2016年04月06日
  • ISBN-104094062807
  • ISBN-139784094062809
  • 価格896円(税込)

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